プリントについて

ウェアプリントの代表的な5つの加工方法


  1. シルクスクリーン
  2. インクジェット(ガーメント)
  3. 転写(DTF)
  4. 昇華転写
  5. 刺繍

Tシャツ・ポロシャツなどのウェアプリントには大きく上記5つの加工方法があります。
加工方法の名前は業者によって違うことがありますが、オリジナルTシャツ.stでは上記のように定義しております。
その中でも最も一般的な加工方法はシルクスクリーンですが、
近年プリンターとインクの技術が発達し、インクジェットも増えてきています。

オリジナルTシャツ.stでは、シルクスクリーンとインクジェット(ガーメント)、転写(DTF)をメインでご提供しています。



※刺繍は個別で受け付けております。
詳しくはお問い合わせください。

Tシャツプリント加工方法の得意分野・特徴

加工方法

コスパ

耐久性

細かい線
の表現

鮮やかさ

グラデーション
フルカラー表現

金銀・蛍光・特色

印刷表面の質感 当店の受付 特徴


0.7mmまで
×
生地に馴染んだ
ゴムのような
質感
当店でのプリントオーダーの内7割はシルクスクリーンで承っています。
1デザインの合計枚数10枚から受け付けています。
最大5色までの多色印刷が可能です。
追加生産する可能性がある場合、初回注文時に版の保管オプションをいただくと、次回の追加から版代割引(1版7000円分)が適用されます。
◯メリット
昔からある定番の加工方法。
大量生産でコストを下げるにはおすすめの加工。
網戸のような”版”(型)にデザインを焼き付け、上にインクを乗せて刷ることでインクを落とし込みプリントする手法。
汎用性・生産性は他に比べ高く、世の中のTシャツプリントの半分以上はこの加工方法でできている。
印刷の質感・耐久性も良く発色も良い。

×デメリット
版を製作するため、納期、コストがかかり小ロット短納期には向かない。
写真などのフルカラーやグラデーション表現が苦手。


※1

0.25mmまで
× 染み込んで
生地に馴染んだ
質感
綿製品のみ1枚から受け付けています。
一度のご注文で複数パターンのデザインやデザインサイズや配色を変更する事ができます。
◯メリット
別名ガーメントプリントとも呼ばれる。
家庭用のプリンタと基本的な構造は同じでCMYKの4色インクで、生地に直接プリントする。
白インクのプリントも可能。
インクの馴染みが良く、貼り付け感はない。
小ロット短納期が可能。多色デザインでも価格が変わらない。

×デメリット
下処理(白インクを綺麗に乗せるため、予め生地に糊のような薬品を塗布し熱圧着プレスを行う)するため下処理剤の四角い跡が残る。
販売用としては向かない場合がある。
下処理剤は1回の洗濯でほとんど消える。
綿100%の生地専用の加工方法。
CMYKの印刷のため若干の色ブレが起こる。
鮮やかな色が不得意。
比較的耐久性は低く経年劣化の影響を受け、ひび割れや色落ちが起こる。(使用頻度によるが半年以内は問題ない)

0.3mmまで

※2
× 生地に貼り付けた
ペッタリした
質感
1枚から受け付けています。
一度のご注文で複数パターンのデザインやデザインサイズや配色を変更する事ができます。
背番号なども承ります。
◯メリット
綿/ポリエステル/その他、幅広い素材に対応可能。
CMYK+白の5色インクを使用し、特殊シートに印刷してからボンドを定着させて転写シートを作成する。
2022年に導入した最新機種で加工しているので、従来より発色が良く、肌触りも柔らかで、耐久性も向上している。
過去の転写のような、フチもなくなり、細かい再現も可能になった。

×デメリット
大量生産時のメリットを受けにくく、シルクスクリーンに比較して高額になる。 ポリエステルの生地に対しては若干の四角いプレス痕が残り、洗濯後も消えない。

0.3mmまで

※2
× 完全に
生地に馴染む
質感
ポリエステル100%製品で1枚から受け付けています。
一度のご注文で複数パターンのデザインやデザインサイズや配色を変更する事ができます。
背番号なども承ります。
白生地のみ対応。
◯メリット
ドライ素材のスポーツユニフォームなどのウェアに、通気性を損なわない加工方法として普及している。
発色も良く、フルカラーの表現も得意。

×デメリット
ポリエステルの白生地にのみ対応。
若干の四角いプレス痕が残り、洗濯後も消えない。
×
1mmまで
×
※4
立体で
ツヤがあり
高級感が出る
個別で受け付けております。
ネーム(名入れ)刺繍とマーク刺繍に分類されマーク刺繍の場合は型代(パンチ)が発生します。
詳しくはお問い合わせください。
◯メリット
他の印刷とは違い、光沢のある糸で立体的に表現するため高級感がある。
一部印刷に向かない特殊生地の製品も刺繍のみ可能という場合がある。

×デメリット
1点1点縫い付けを行うので、納期もかかり、コストも高い。
裏地や糸の影響で硬くゴワゴワしてしまうのと、面積が大きければコストも上がるため、小さいデザインに制約される。
縫い付け場所は製品の縫製の影響を受けない場所に限定される。

※1 商品が白またはナチュラル色の生地のみ安い
※2 生地へ消えていくグラデーションのデザインは不可
※3 昇華転写はポリエステル100%の白生地に限り加工可能
※4 規定の糸の色に限定


Tシャツプリントの加工方法別耐久性と経年劣化

オリジナルTシャツ.stの自社工場では、
アパレル向けやプロユニフォームにも対応可能なプリント方法(業務用の機械及び材料)
を採用しておりますので、一般のお客様にも安心してご利用いただけます。
ただし、Tシャツそのものはカジュアル衣類であり、ある種の消耗品として考えられます。

どうしても商品に経年劣化があり、使用頻度や使用方法によっては1年経たずにボロボロになることもあります。
ここではTシャツ商品の経年劣化とともに、プリントの経年劣化と耐久性を解説します。

経年劣化と耐久性の要素は以下の種類があります。

  1. 洗濯(洗剤・水流・摩擦・タンブラー乾燥)の影響
  2. 紫外線の影響
  3. 汗(特に塩化ナトリウム、尿素)の影響
  4. 排気ガス、防虫剤などの周辺環境からの影響

今回の実験は(A)洗濯と(B)紫外線からの経年劣化と耐久性について解説します。

(C)汗については個人差が大きく、また(D)周辺環境からの影響も併せて再現することが難しいため要素には含んでおりません。
地域や季節によっても条件は異なりますので、必ずしも全てが同じように劣化していくとは限りませんので予めご了承ください。

実験内容
洗濯:20回 弱アルカリ性洗剤使用(柔軟剤や漂白剤は使用していません)

タンブラー乾燥:3回(コインランドリーの10kgを30分程度)
屋外の天日干し:3月から4月にかけて60日間干しっぱなし(雨風に晒されたまま)

シルクスクリーンの耐久性と経年劣化

シルクスクリーンの耐久性と経年劣化

シルクスクリーン印刷面への変化はほとんどありません。
わずかに印刷面の油分が減ってカサカサしている気がしますが、ほとんど違いがわかりません。
細い線も剥がれたりすることはなく留まっています。
インクはストレッチ性の高い水性ラバーインクですので、生地の伸縮にしっかり対応できています。
ただし、Tシャツ生地そのものが伸びたことで、正円が若干楕円形になっています。
生地(ブラック)が紫外線の影響で色落ちと黄変しており、この時点で普段使いできないほどTシャツは劣化しました。

白インクの黄変などもなく、耐久性の強さが証明できました。
(今回の実験では白インクのみですが、経験上カラーインクの褪色/黄変はほぼありません)

インクジェット(ガーメント)の耐久性と経年劣化

インクジェット(ガーメント)の耐久性と経年劣化

シルクスクリーンとの比較でインクジェット印刷のインクは伸縮性は高くありません。
そのためが細い線が少しだけ割れて(クラック)ヒビが入っていますが、印刷そのものが剥がれ落ちたりはしていません。
またベタ面はひび割れもなく問題ありません。
赤色の褪色も見受けられませんが、黒色部分はテカリが出てきました。
黒色が褪色しているのではなく、インク成分の変化で艶がでています。
深い漆黒を好まれるお客様には他の印刷方法がおすすめです。

耐久性の問題とは逸れますが、細かい線・デザインの再現を優先するならインクジェットです。

転写(DTF)の耐久性と経年劣化

転写(DTF)の耐久性と経年劣化

インクジェットと同様に細い線が割れてヒビが入り一部剥がれています。
当店の規定では0.5mm以下は再現が難しいとして注意を促しますが、経年劣化でひび割れや剥がれているのは0.25mm以下でした。
黒色赤色部分については転写の褪色耐久性が強く、ほとんど変わっていません。
0.25mm以下の話ですが、転写印刷面の端がボソボソとしています。
一方で白印刷は劣化しませんので、白インク・カラーインクとの特性の違いが分かります。

昇華転写の耐久性と経年劣化

昇華転写の耐久性と経年劣化

昇華転写は他の印刷方法とは違い、生地にインクを染めるため、印刷面の劣化は生地とともに変化します。
白の生地が紫外線の影響で黄変していますが、同じように黒部分も赤っぽく薄く褪色しました。
赤色は色の褪色が目立ちません。
昇華転写は180度以上の高熱でインクの色移りが起きます。
今回の実験では要素から外していますが、高熱のアイロンを使用すると色が他に移り、滲みシミなどのトラブルになりますので特にご注意ください。
(そもそもドライ生地商品はアイロン掛けできませんが)

シルクスクリーンとは

インクジェットとは


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